2014年 07月 02日
湯沢屋/湯沢屋茶寮 [焼まんじゅう278串目]
◆住所:栃木県日光市下鉢石町946 ◆電話:0288-54-0038
◆営業時間:8時~18時(茶寮11時~17時) ◆定休日:不定休 ※HP告知あり
◆駐車場あり ◆最寄り駅:東武日光線「東武日光駅」徒歩15分
◆茶寮メニュー:焼きまんじゅう単品430円、酒まんじゅう抹茶セット540円
豆乳水羊羹セット600円、水羊羹サンデー単品500円ほか
くわしくはホームページメニューをご覧ください
◆湯沢屋公式HP
日光で200年以上続く、酒まんじゅうの名店「湯沢屋」さんにうかがいました。
2004年に創業200周年を迎えた際に、茶屋スペース「湯沢屋茶寮」を新設。
そのときに誕生したメニューが、焼きまんじゅうなのだそうです。
早速、いただいてみましょう!!
立ち寄ることとなった、鹿沼市の「湯沢屋」さん。
おいしいおまんじゅうで足も回復し、残り30km少々で日光という状況。
直前記事:御和菓子処 湯沢屋 [酒まんぢゅう/黒糖まんじゅう]
の道のりがあるのですが、ここからが坂道苦手な自分には大変でした。
ただひたすら北上するのですが、びみょーーーーに上り坂なんですよ。
特にこの林道は風景の変化が乏しく、最初は自分が坂をのぼってる
感覚がなくて、疲労のせいか?前日のランニングで頑張りすぎた
せいなのかな?などと勘違いし、原因に気づけないほど(鈍感)
なんだか日差しが痛いのですが、どうやら標高500メートル付近みたいです。
食べられそうですが、わたしが日光に来たのはあくまで
焼きまんじゅうを食べるためです。いくら30℃近かろうが、ノーサンキュー。
と思いつつも、沼田市(群馬県)まで108kmという表記を見て
なぜか元気が沸いてきました(笑)
味噌づけまんじゅう(沼田市での焼きまんじゅうの呼び名)の熱い地域
でもある、その沼田市と繋がっていると考えたら、この道も愛さずにはいられない。
平日のお昼過ぎですが、観光バスやら小学生、中学生の団体
をあちこちに見かけます。さすがは日本有数の観光地ですね!!
ここで焼きまんじゅうが食べられるのだそうです!!
英語で表記されているのは、日光が外国からの観光客で
普段からにぎわっているという証拠ですね。
よ~し、お茶付のを注文しようっと。
ちょっと小ぶりなサイズの焼きまんじゅうが奥に見えます。楽しみ楽しみ!!
※写真は食べた後ですが(笑)
サイズ変更したものを、串に刺して焼くんですね~~。
味噌ダレを塗りながらというより、軽く焦げ目をつけたあとに
サラッと仕上げに塗るというスタイルのようです。
焼きまんじゅう到着と共に、湯沢屋7代目のご主人が
お見えになり、焼きまんじゅうをいただきつつ、商品化にいたる経緯
や、いろいろと詳しいお話を聞かせていただくことになりました。
クチのまわりをタレで汚さずに食べられるコンパクトさですね。
さて、熱々のうちにいただきましょう!!
サクっと音がするほどに、饅頭の皮がカリカリと焼けています。
奥歯で噛み込んだ時にふわっと麹の豊かな酸味のある香りが
鼻腔を駆け抜けていきます。小さいサイズながら、実に酒まんじゅう
としての主張が強いです。イースト菌を使わない、麹100%の
昔ながらの製法の酒まんじゅうの味わいがここにあります。
味噌ダレは、日光市大桑町の地物の赤味噌を使用しているそうです。
まんじゅう生地に使われる種麹と同じものを、味噌にも使って
いるのだそうで、味噌ダレと生地の親和性は申し分なし。
味付けはやや酸味を感じる甘めの傾向。粘度は標準的と思われます。
ザラメの粒状感がところどころ残っていて、弾けるほどに甘みとコクが
追加されていくような感覚です。
味噌ダレの豊かな甘みが、酒まんじゅうの生地の麹特有の酸味
をやや抑えるバランスで調整しているとのことでした。
もともと、ご主人は群馬県の焼きまんじゅうがお好きなのだそうで、
2004年に、創業200周年を迎えた際に新設したこの茶店スペースに
何か新しい記念商品を追加したいと考案されたのが、
この焼きまんじゅうだったのだそうです!!
200年以上、7代にも渡って受け継がれる酒まんじゅうの職人さんが、
群馬の焼きまんじゅうがお好きだったなんてビックリです。
群馬県民でもないわたしですが、焼きまんじゅう愛好家としては
それを聞いてめちゃくちゃ嬉しい気持ちになりました。
酒まんじゅうにタレを塗ったものを商品化しようとお考えだったのだそうです。
いろいろ考慮の末、現在のスタイルに落ち着いたのだとか。
でも、あんこなしで食べてみたい気もしますね~!
なんたって生地自体が美味しいんですもの。味噌ダレもクオリティが高い
ですし、群馬の焼きまんじゅうサイズで食べてみたらどうなるのか
ちょっと想像したらワクワクしました(笑)
日光で有名な酒まんじゅうのお店と、事前には調べていましたので
酒まんじゅうに味噌ダレをぬった、いわゆる
あんこ入り焼きまんじゅうなのだろうか~~?という安易な予想でしたが、
それは全くの間違いでした。
こだわりの材料と配合。地物の味噌をつかったタレも含めて、
味の調整を入念に繰り返して完成された、高品質な焼きまんじゅうでございました!!
これは群馬県の焼きまんじゅうに慣れ親しんだ方にも
是非に味わっていただきたい逸品です!!!
来た道を戻りつつ、佐野市を目指します!!
帰り支度をしているところ、ご主人が何かを持ってきてくださいました。
なんと酒まんじゅうをお土産にくださいましたっ!!
ありがとうございます!!!
早速、途中の道の駅で休憩時にいただいてみることにしました。
によるもの。そして、時間経過により皮がかたくなっても、
再度やわらかく食べるための蒸し方などが記載されています。
群馬の焼きまんじゅう(お持ち帰り用)もそうですが、
面倒でもやっぱり蒸すのが一番なんですよね。
生地のもっちり&しっとり感、麹の香りの復活ぶりが違います。
湯沢屋さんの酒まんじゅうも同様。やはり蒸らしてナンボのようです。
また、衣をつけて揚げても美味しいという、レシピもありました。
おぉ・・・揚げ饅頭になるのかな?それは試してみたいですね~!
常温の状態でも、鼻を近づけると心地よい麹の香りがただよいます。
まんじゅう生地の弾力が租借した瞬間から心地よく、強めの
麹による酸味と、こしあんの甘さのバランスが取れています。
ベースの酒まんじゅうがこれだけ美味しいのですから、
焼きまんじゅうに仕上げたらレベルが高いのは道理ですね。
酒まんじゅうもごちそうさまでした~~っ!!
さて、佐野市まで頑張るぞ~~!!
道の駅どまんなかたぬま[いもフライ/さのまる焼き]に続きます